英文名 | Research in Science Education | |
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科目概要 | 理学研究科(修士課程) 分子科学専攻, 生物科学専攻 1~2年 自由 1単位 通年 8 講義 | |
科目責任者 | 田中 保樹 | |
担当者 | 田中 保樹※ | |
備考 | 大学が独自に設定する科目(教育の基礎的理解に関する科目等) |
本講義では、学部における理科教育法等の教職課程の科目で学んだ教育に関しての知見や指導に関する知識や技能を踏まえて、言語活動の充実、主体的・対話的で深い学びの実現、理科の「見方・考え方」を働かせること、科学的に探究する学習活動、見通しと振り返り、理科における資質・能力の育成など、中学校・高等学校における理科の学習指導と学習評価に関して検討し望まれる学習活動とその指導を構想することを目的とする。
実習において、実践して、得られた知見を基に考察するなどして、理科の教員としての資質・能力の育成を図る。
授業を通して、人間形成に及ぼす理科教育の意味や意義、理科の教員として学校教育において果たすべき役割などについて考察していく。
具体的には、次の1から4について研究していく。
1 学習指導要領における中学校と高等学校の理科教育について研究する。
2 全国学力・学習状況調査(理科)を参考に、評価問題(PBT・CBT)とパフォーマンス評価について研究する。
3 中学校・高等学校の理科教育における学習指導と学習評価について研究する。
4 1、2、3で研究したことを、実習で実践して考察する。
回 | 内容 |
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1 | 学習指導要領の研究 |
2 | 学習指導要領の説明と討議 |
3 | 全国学力・学習状況調査を参考にした評価問題とパフォーマンス評価の研究 |
4 | 評価問題(PBT・CBT)の説明と討議 |
5 | パフォーマンス評価の説明と研究 |
6 | 理科における学習活動(科学的な探究)の研究 |
7 | 科学的な探究の実践例の説明と討議 |
8 | 課題1から4を踏まえた実践の説明と討議 |
学習指導要領における中学校と高等学校の理科の学習指導と学習評価について研究する。
各課題において作成した資料とその説明や討議等及び学んだことと振り返りを整理した「学修の記録」から評価を行い、思考力・判断力・表現力等及び理科教育に関しての理解(70%)と課題等に対して粘り強く取組を行う中で自らの学びを調整するなど主体的に取り組む態度(30%)を総括し評定する。
・日頃から新聞、雑誌、報道番組等における教育関係の記事や番組に関心をもち、教育に関する課題について自ら学ぶことで、疑問点や考え、意見等を記録しておき授業に生かす。
・学習指導要領を踏まえた理科教育の現状と課題を捉え、これからの理科教育の在り方を考えたり説明したりできるようにしておく。
・各課題に対して、授業で配付された資料と、さらに必要と考えられる資料等を基に、発表や協議における資料などを作成する。
・各授業の終わりの振り返りにおいて、学んだことを明確にすることで、教職に関する知識や技能の習得を図る。
理科を担当する中学校の教諭、教育委員会の指導主事、国立教育政策研究所の学力調査官・教育課程調査官、文部科学省の教科調査官の経験をもつ教員が、最新の教育に関する情報を基にした理科教育について指導する。
学部における教職課程の科目
本講義は、学校等での実習(30時間以上)を必須とする科目である点に注意すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 文部科学省「平成29年告示 小学校学習指導要領解説 理科編」 | 文部科学省 | 東京書籍 |
教科書 | 文部科学省「平成29年告示 中学校学習指導要領解説 理科編」 | 文部科学省 | 東京書籍 |
教科書 | 文部科学省「平成30年告示 高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編」 | 文部科学省 | 東京書籍 |
教科書 | 文部科学省「平成30年告示 高等学校学習指導要領解説 理数編」 | 文部科学省 | 東京書籍 |
参考書 | 国立教育政策研究所「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」 | 国立教育政策研究所 | 東洋館出版社 |
参考書 | 国立教育政策研究所「全国学力・学習状況調査 授業アイディア例」 | 国立教育政策研究所 | 東洋館出版社 |
参考書 | 国立教育政策研究所「全国学力・学習状況調査の調査結果を踏まえた理科の観察・実験に関する指導事例集」 | 国立教育政策研究所 | 東洋館出版社 |