英文名 | Introduction to Bioscience Ⅱ | |
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科目概要 | 生物科学科 1年 3群科目 必修 2単位 前期 15 コマ 講義 週1コマ | |
科目責任者 | 木村 透、江島 耕二 | |
担当者 | 木村 透、 江島 耕二 | |
備考 | 科目ナンバリング:SB301-Bi12 |
科目 | 教科に関する専門的事項(中・高 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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現代の生物学の研究方法、論理の進め方について理解を深めることを目標にする。
前半は,学祖・北里柴三郎の業績,及び免疫学研究に関連し,分子レベルでの生命現象理解の助けとなるトピックについて概説する。後半は、発生生物学がどのように展開してきたか、ノーベル賞受賞者の研究を中心に解説する。それを通して、発生生物学の考え方を学び、研究の醍醐味を理解する。
プロジェクターを用いた講義が中心であり、講義内容を印刷し, 毎回配布する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 学祖・北里柴三郎の業績 ① | 破傷風菌の純粋培養法確立(それに到る経緯,及び近代細菌学の開祖パスツールとコッホの業績)について学ぶ。 | 江島 耕二 |
2 | 学祖・北里柴三郎の業績 ② | 破傷風菌毒素および抗毒素(抗体)の発見,ジフテリアの血清療法確立,ペスト菌同定までの経緯・方法について学ぶ。 | 江島 耕二 |
3 | 免疫システムの仕組み | 免疫反応の2分法(自然免疫と獲得免疫,細胞性免疫と液性免疫)の意味や免疫担当細胞,機能分子について学ぶ。 | 江島 耕二 |
4 | 免疫系制御の異常 | 有害な免疫反応であるアレルギー,及び後天性免疫不全症候群AIDS について学ぶ。 | 江島 耕二 |
5 | 細胞内シグナル伝達 | 細胞外からの情報が細胞内へ伝達される一般的な仕組みについて学ぶ。 | 江島 耕二 |
6 | 細胞死の制御 | 細胞死の1つの形態であるアポトーシスの機序や特徴,意義について学ぶ。 | 江島 耕二 |
7 | 細胞のがん化 | 細胞増殖・細胞死の制御異常,がん遺伝子とがん抑制遺伝子の種類と機能について学ぶ。 | 江島 耕二 |
8 | 動物のかたちづくり(1) | シュペーマンのオーガナイザーについて学ぶ。 | 木村 透 |
9 | 動物のかたちづくり(2) | ショウジョウバエのボディプランについて学ぶ。 | 木村 透 |
10 | 発生のメカニズム(1) | 幹細胞システムについて学ぶ。 | 木村 透 |
11 | 発生のメカニズム(2) | 遺伝子の発現とエピジェネティクスについて学ぶ。 | 木村 透 |
12 | 発生のメカニズム(3) | 小分子RNA と発生について学ぶ。 | 木村 透 |
13 | 発生とテクノロジー(1) | ES 細胞と発生工学について学ぶ。 | 木村 透 |
14 | 発生とテクノロジー(2) | 初期化と再生医療について学ぶ。 | 木村 透 |
15 | まとめ | 全体の確認と復習について学ぶ。 | 江島 耕二 木村 透 |
進展著しい現代の生物学を理解するために必要な基礎的な知識を説明できる。
定期試験により評価する(100%)。
【授業時間外に必要な学習時間:予習・復習に合計60 時間。】
講義で強調した重要なポイントについて、配布資料を中心に、参考書を参考にしながら復習する。配付するプリントに、さらに自宅で学習するべき文献や教科書などを記載する。
なし
なし
授業ごとの重要な問いに対する学生の解答に対し、授業内外でコメントする。講義で強調した重要なポイントについて、配布資料を中心に、参考書を参考にしながらまとめる。分からないところがあれば、授業内外で随時対応するので、遠慮なく質問に来てください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | ギルバート発生生物学 第2版 | Scott Gilbert ( 監訳 阿形清和、高橋淑子) | メディカル・サイエンス・インターナショナル |