英文名 | Biochemistry | |
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科目概要 | 生物科学科 1年 3群科目 必修 2単位 後期 15 コマ 講義 週1コマ | |
科目責任者 | 松田 知己 | |
担当者 | 松田 知己、 堤 弘次、 福島 俊一 | |
備考 | 科目ナンバリング:SB301-BC11 |
科目 | 教科に関する専門的事項(中・高 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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生物化学(生化学)は、生体を構成する物質や生体内に生じる化学物質およびその化学反応の過程を対象とし、生命現象を化学的に研究する学問である。本講義は、自然科学の基本原理を理解するため、生物を成り立たせている各種生体分子の構造、性質、機能、ならびに酵素の作用機構や代謝の基本事項について学ぶことを目的とする。
生体分子を取り巻く水の性質、化学の基礎知識(分子量や濃度計算など)、核酸を除く生体高分子(糖質、タンパク質)と脂質の構造、性質、機能、および酵素とその反応機構について解説する。特にタンパク質について詳しく解説し、その生化学的研究法についても学習する。キーワード:生体高分子、タンパク質、アミノ酸、糖、脂質、酵素、代謝、水
教科書や参考書の内容に基づき、スライドを中心に講義を進める。毎回、資料を配布する。必要に応じて演習問題および課題レポートを与える場合がある。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | イントロダクション | 講義の概要をはじめに説明し、生化学現象の集積である生命について紹介する。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
2 | 生化学の基礎 | 水の性質と化学の基礎知識について学ぶ。生化学解析に必要な濃度計算の演習も行う。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
3 | 生体分子(1):糖質 | 糖質の基礎、単糖と多糖、複合糖質について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
4 | 生体分子(2):脂質1 | 脂質の基礎、多種多様な脂質の構造と機能について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
5 | 生体分子(2):脂質2 | 生体膜の構造と特徴、膜輸送について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
6 | 生体分子(3):アミノ酸 | アミノ酸の分類、構造、性質について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
7 | 前半のまとめ | 前半の確認と復習 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
8 | 生体分子(4):タンパク質1 | タンパク質の階層的構造と性質について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
9 | 生体分子(4):タンパク質2 | タンパク質の変性と再生、折りたたみと安定性など、その動きについて学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
10 | 生体分子(4):タンパク質3 | いくつかのタンパク質を例に、タンパク質の構造と機能の関連について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
11 | 生体分子(4):タンパク質4 | タンパク質の生化学的研究手法について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
12 | 酵素(1) | 酵素の基本として、その歴史や分類、基質特異性、補酵素、活性調節について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
13 | 酵素(2) | 酵素反応の特性と酵素反応速度論について学び、演習を行う。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
14 | 代謝 | 生体分子の代謝の基本事項について学ぶ。 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
15 | まとめ | 全体の確認と復習 | 松田 知己 堤 弘次 福島 俊一 |
生命現象のメカニズムを分子レベルで明らかにする上で重要となる、生物の体を構成している生体分子、およびそれらが生体内で起こす様々な化学反応を理解し、知識を定着させる。さらに、化学の基礎知識やタンパク質の生化学的研究手法についても理解する。講義で得た知識や考え方を実習や卒業研究で活かせるようになることを最終的な目標とする。
中間試験(50%)と定期試験(50%)により評価する。演習問題および課題レポートは加点対象とする。
【授業時間外に必要な学習時間:60 時間】
授業前に、教科書や参考書の講義内容に該当する部分を予習すること。生物科学入門I(松田)を復習しておくと講義内容が理解しやすい。授業後は、配布プリントを参考に教科書や参考書などを読んで知識を定着させる。演習問題は内容を理解し、必ず解けるようにすること。疑問点は教員に質問したり、図書の資料を調べることで必ず解決すること。予習・復習に合計60 時間。
該当教員なし
生物科学入門I、基礎化学I、II
生物化学(生化学)は自然現象や生命現象を理解する上で重要な学問の一分野です。しっかり勉強して知識を定着させましょう。プリントを配布するので、教科書を毎回持参する必要はない。中間試験の講評や演習問題の解説は講義内で行い、必要に応じて課題レポートへのコメントも個別に返す。必ずGoogle Classroom に登録すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | 細胞の分子生物学 第 7 版( 英語版) | Bruce Alberts他 | ニュートンプレス |
参考書 | ホートン 生化学 第5版 | Horton 他 鈴木紘一 他監訳 | 東京化学同人 |
参考書 | ヴォート 生化学(上下)第4版 | Voet 田宮信雄 他訳 | 東京化学同人 |