英文名 | Immunology | |
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科目概要 | 生物科学科 2年 3群科目 必修 2単位 前期 15 コマ 講義 週1コマ | |
科目責任者 | 滝本 博明 | |
担当者 | 滝本 博明 | |
備考 | 科目ナンバリング:SB301-BI21 |
科目 | 教科に関する専門的事項(中・高 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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個体は、病原微生物や異物などから生体を防御する機構を備えている。本講義では、免疫系を構成する細胞や組織が、様々な病原体等を認識し、これらを取り除くしくみを理解する。また、これらの機構が破綻することにより引き起こされる疾患の発症メカニズムや、それらに対する治療法を理解する。
病原体や異物から生体を防御するメカニズム、また、その破綻による病態とその治療法について、関連する事柄や最新の研究成果を取り入れながら講義する。
教科書の内容のうち、重要な項目を取り上げて講義する。必要に応じて教科書に記載されている項目以外の事柄についても解説する。授業は、プリントを配布するとともに、スライドで画像や動画を提示しながら進める。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 自然免疫1 | 解剖学的バリアと補体系 | 滝本 博明 |
2 | 自然免疫2 | 自然免疫の誘導性応答 | 滝本 博明 |
3 | 抗原認識 | 抗体の構造とT 細胞の抗原認識機構 | 滝本 博明 |
4 | リンパ球抗原レセプターの形成 | 免疫グロブリンとT 細胞レセプターの遺伝子再編成 | 滝本 博明 |
5 | T 細胞への抗原提示 | 主要組織適合遺伝子複合体 | 滝本 博明 |
6 | リンパ球の分化 | B 細胞T 細胞の分化過程 | 滝本 博明 |
7 | T 細胞免疫応答 | エフェクターT 細胞 | 滝本 博明 |
8 | 液性免疫 | 抗体産生と免疫グロブリンの各クラス | 滝本 博明 |
9 | 自然免疫と適応免疫の一体的な動体 | 感染防御の連続性 | 滝本 博明 |
10 | 粘膜免疫 | 粘膜免疫の性質と感染防御 | 滝本 博明 |
11 | 感染防御機構からの回避とその破綻 | 微生物が免疫系から回避する機構 | 滝本 博明 |
12 | アレルギー | アレルギーの病態と発症機構および治療法 | 滝本 博明 |
13 | 自己免疫疾患 | 自己免疫疾患の病態と発症機構および治療法 | 滝本 博明 |
14 | 免疫応答の操作 | 望ましくない免疫応答に対する治療法 | 滝本 博明 |
15 | まとめ | 全体の確認と復習 | 滝本 博明 |
免疫細胞や免疫系組織の機能と、これらが協調して病原体や異物から生体を防御するメカニズムを理解して説明できるようになる。
免疫系が破綻することにより引き起こされる、自己免疫疾患、免疫不全、アレルギーといった疾患の発症メカニズムと、これらを予防したり治療したりする方法を理解して説明できるようになる。
定期試験により評価する(100%)。
【授業時間外に必要な学習時間:各回4時間】
基礎的な生物学を理解した上で臨むこと。講義に使用するスライドを、Classroom からダウンロードできるようにするので予習・復習し、ノートにまとめること。
該当教員なし
微生物学
定期試験終了後に、Classroom に試験の講評を掲載する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 免疫生物学(原書第9 版) | 笹月健彦、吉開泰信(監訳) | 南江堂 |
参考書 | 病気がみえる vol.6 免疫・膠原病・感染症 | メディックメディア |