Web Syllabus(講義概要)
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代謝学Ⅰ
英文名Biochemistry of MetabolismⅠ
科目概要物理学科 3年 3群科目 B選択 2単位 前期 15 コマ 講義 週1コマ
生物科学科 3年 3群科目 A選択 2単位 前期 15 コマ 講義 週1コマ
科目責任者堤 弘次
担当者堤 弘次長島 隆一塚本 大輔
備考科目ナンバリング:SP301-Bi35
科目ナンバリング:SB301-Bi35

授業の目的

生きている細胞が物質代謝によりどのようにエネルギーを獲得し、保存するのか、生命活動の基本となる代謝について理解する。

DPとの関連

SG1

教育内容

エネルギー獲得のための基本的な代謝である糖代謝と脂質代謝を解説し、さらにそれらのエネルギー代謝の理解に必要なエネルギー変換について解説する。また、生命現象において代謝がどのように関与しているのか、具体的な生理現象と共に概要を学ぶ。キーワード:糖代謝、代謝によるエネルギー変換、脂質代謝、電子伝達系、アミノ酸代謝、肝臓

教育方法

講義は、パワーポイントを用いてスライド形式で行う。毎回、事前に資料を配布。演習問題や課題レポートを与える。

授業内容

項目内容担当者
1ガイダンスと糖代謝 (1) ~糖の構造と機能~ガイダンスと生命の主要なエネルギー源である糖の構造と機能について学ぶ。堤 弘次
2糖代謝 (2) ~細胞への糖の取り込みと解糖~生体内の主要なエネルギー生産経路の一つである解糖について学ぶ。堤 弘次
3糖代謝 (3) ~糖新生とペントースリン酸経路~糖の合成経路である糖新生、糖の代謝経路の一つであるペントースリン酸経路について学ぶ。堤 弘次
4糖代謝 (4) ~クエン酸回路~解糖で生じたピルビン酸を好気的に代謝するクエン酸回路の重要性について学ぶ。堤 弘次
5糖代謝 (5) ~ミトコンドリア、電子伝達とATP合成~好気呼吸の最終的な反応である電子伝達系でどのように多量なATP が産生されるかその概略について学ぶ。堤 弘次
6生命現象におけるミトコンドリアの機能(1)酸化還元反応の理解から、ミトコンドリアにおける代謝によるエネルギー変換化学反応を復習し、と生命現象における代謝の役割について学ぶ。塚本 大輔
7生命現象におけるミトコンドリアの機能(2)肝細胞とミトコンドリアによるアミノ酸代謝と、これまで学習した糖質からのエネルギー変換の関連性について学び理解を深める。塚本 大輔
8絶食とビタミン絶食時の肝臓の働きとビタミンの種類や機能を学び、それらが生命現象にどう影響するかを理解する。塚本 大輔
9タンパク質の代謝と解毒タンパク質の構成成分であり、生理的に重要な性がすでによく知られているアミノ酸とその代謝に焦点を当て、ついて学び、肝臓の解毒機能について学ぶ。塚本 大輔
10肝臓と代謝代謝を司る肝臓の構造と機能について学び、生物としての代謝の全体像を俯瞰的に理解する。塚本 大輔
11脂質代謝(1)~脂質の構造と機能~脂質は細胞膜の主成分であるとともに生命活動に重要な代謝物質である。脂質代謝を理解するための基礎となる脂質の構造と機能を学ぶ。長島 隆一
12脂質代謝(2)~脂質の生合成(同化)~脂質がどのように合成されるのか、またその過程がどのように制御されているのかについて学ぶ。長島 隆一
13脂質代謝(3)~脂肪酸の酸化(異化)~脂質、特に脂肪酸がどのように合成されるのか、またその過程がどのように制御されているのかについて学ぶ。長島 隆一
14脂質代謝(4)~脂質の吸収と代謝調節~ほ乳類の食物脂質の吸収と利用について、脂質代謝のホルモン調節も含めて学ぶ。長島 隆一
15脂質代謝(5)~脂質代謝のまとめ~脂質代謝(1)~(4)をふりかえり、知識定着のための復習を行う。長島 隆一
No. 1
項目
ガイダンスと糖代謝 (1) ~糖の構造と機能~
内容
ガイダンスと生命の主要なエネルギー源である糖の構造と機能について学ぶ。
担当者
堤 弘次
No. 2
項目
糖代謝 (2) ~細胞への糖の取り込みと解糖~
内容
生体内の主要なエネルギー生産経路の一つである解糖について学ぶ。
担当者
堤 弘次
No. 3
項目
糖代謝 (3) ~糖新生とペントースリン酸経路~
内容
糖の合成経路である糖新生、糖の代謝経路の一つであるペントースリン酸経路について学ぶ。
担当者
堤 弘次
No. 4
項目
糖代謝 (4) ~クエン酸回路~
内容
解糖で生じたピルビン酸を好気的に代謝するクエン酸回路の重要性について学ぶ。
担当者
堤 弘次
No. 5
項目
糖代謝 (5) ~ミトコンドリア、電子伝達とATP合成~
内容
好気呼吸の最終的な反応である電子伝達系でどのように多量なATP が産生されるかその概略について学ぶ。
担当者
堤 弘次
No. 6
項目
生命現象におけるミトコンドリアの機能(1)
内容
酸化還元反応の理解から、ミトコンドリアにおける代謝によるエネルギー変換化学反応を復習し、と生命現象における代謝の役割について学ぶ。
担当者
塚本 大輔
No. 7
項目
生命現象におけるミトコンドリアの機能(2)
内容
肝細胞とミトコンドリアによるアミノ酸代謝と、これまで学習した糖質からのエネルギー変換の関連性について学び理解を深める。
担当者
塚本 大輔
No. 8
項目
絶食とビタミン
内容
絶食時の肝臓の働きとビタミンの種類や機能を学び、それらが生命現象にどう影響するかを理解する。
担当者
塚本 大輔
No. 9
項目
タンパク質の代謝と解毒
内容
タンパク質の構成成分であり、生理的に重要な性がすでによく知られているアミノ酸とその代謝に焦点を当て、ついて学び、肝臓の解毒機能について学ぶ。
担当者
塚本 大輔
No. 10
項目
肝臓と代謝
内容
代謝を司る肝臓の構造と機能について学び、生物としての代謝の全体像を俯瞰的に理解する。
担当者
塚本 大輔
No. 11
項目
脂質代謝(1)~脂質の構造と機能~
内容
脂質は細胞膜の主成分であるとともに生命活動に重要な代謝物質である。脂質代謝を理解するための基礎となる脂質の構造と機能を学ぶ。
担当者
長島 隆一
No. 12
項目
脂質代謝(2)~脂質の生合成(同化)~
内容
脂質がどのように合成されるのか、またその過程がどのように制御されているのかについて学ぶ。
担当者
長島 隆一
No. 13
項目
脂質代謝(3)~脂肪酸の酸化(異化)~
内容
脂質、特に脂肪酸がどのように合成されるのか、またその過程がどのように制御されているのかについて学ぶ。
担当者
長島 隆一
No. 14
項目
脂質代謝(4)~脂質の吸収と代謝調節~
内容
ほ乳類の食物脂質の吸収と利用について、脂質代謝のホルモン調節も含めて学ぶ。
担当者
長島 隆一
No. 15
項目
脂質代謝(5)~脂質代謝のまとめ~
内容
脂質代謝(1)~(4)をふりかえり、知識定着のための復習を行う。
担当者
長島 隆一

到達目標

代表的な糖や脂質の代謝経路を知り、代謝が生きている細胞で行われる化学反応のネットワークであることを理解することを目標とする。

評価基準

定期試験(70%)と演習問題または課題レポートの提出(30%)により評価する。

準備学習(予習・復習)

【授業時間外に必要な学習時間:合計60 時間】
授業の前には、参考書の講義内容に該当する部分を予習すること。授業後は、その日のうちに授業内容全体を復習して理解を定着させるとともに、疑問点を明確にする。疑問点は教員に質問したり、図書の資料を調べることで解決する。

実務経験のある教員情報

(なし)

関連科目

代謝学II

その他

演習問題および課題レポートの解説を講義内で行うか、もしくは講義のGoogle Classroom にアップロードする。必ずGoogle Classroom に登録すること。課題レポートへのコメントは必要に応じて個別に返す。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書毎回、プリント資料を配布する。
参考書ホートン 生化学 第5 版Horton 他 鈴木絋一他監訳東京化学同人
参考書ヴォート 生化学( 上下) 第 4 版Voet 田宮信雄他訳東京化学同人
参考書細胞の分子生物学 第6版Bruce Alberts 他 中村桂子・松原謙一監訳ニュートンプレス
参考書忙しい人のための代謝学田中 文彦羊土社
教科書
署名
毎回、プリント資料を配布する。
著者・編者
発行所
参考書
署名
ホートン 生化学 第5 版
著者・編者
Horton 他 鈴木絋一他監訳
発行所
東京化学同人
参考書
署名
ヴォート 生化学( 上下) 第 4 版
著者・編者
Voet 田宮信雄他訳
発行所
東京化学同人
参考書
署名
細胞の分子生物学 第6版
著者・編者
Bruce Alberts 他 中村桂子・松原謙一監訳
発行所
ニュートンプレス
参考書
署名
忙しい人のための代謝学
著者・編者
田中 文彦
発行所
羊土社