英文名 | Organic ChemistryⅠ | |
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科目概要 | 化学科 1年 3群科目 必修 2単位 後期 15 コマ 講義 週1コマ | |
科目責任者 | 長谷川 真士 | |
担当者 | 長谷川 真士 | |
備考 | 科目ナンバリング:SC301-CO11 |
科目 | 教科に関する専門的事項(中・高 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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化学結合論を踏まえた有機化合物の構造、性質、反応性を学ぶことにより、有機化学の考え方の基本原理を把握する。
これにより、一見複雑に思える有機化合物のさまざまな反応や性質を、合理的に説明できるようにする。
高等学校の化学との接続を考慮し、初めに化学結合について学んだ上で脂肪族炭化水素およびそれらの誘導体の構造、命名法、性質、反応について学習する。有機分子の構造を三次元的にとらえ、反応や性質を立体構造を基に理解する力を養うために立体化学の基礎を学ぶ。
基本的に教科書の内容にそって板書を行いながら解説を進め、必要に応じて資料を配付する。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 立体化学1 | 環状化合物 | 長谷川 真士 |
2 | 立体化学2 | シクロヘキサンの立体化学 | 長谷川 真士 |
3 | キラル化合物1 | キラリティー、R/S 表示法 | 長谷川 真士 |
4 | キラル化合物2 | 光学活性、不活性、ジアステレオマー | 長谷川 真士 |
5 | 酸素を含むアルカン類 | 置換アルカンの合成と反応1 | 長谷川 真士 |
6 | 窒素を含むアルカン類 | 置換アルカンの合成と反応2 | 長谷川 真士 |
7 | 酸と塩基 | 共役塩基の安定性に基づく、酸性度の評価方法を学ぶ | 長谷川 真士 |
8 | 第1回〜第7回までのまとめ | 第1回から第7回までの内容についての考査(中間テスト) | 長谷川 真士 |
9 | 求核試薬と求電子試薬 | 求核試薬と求電子試薬、電子の動きを巻き矢印で記述する方法を学ぶ。 | 長谷川 真士 |
10 | 反応機構の記述 | 反応機構の書き方を学ぶ。 | 長谷川 真士 |
11 | 有機化学反応 | 化学反応の種類や反応のエネルギー変化について学ぶ | 長谷川 真士 |
12 | ハロアルカン類の性質 | ハロゲンで置換されたアルカンについて学ぶ | 長谷川 真士 |
13 | 置換反応1 | SN2反応について学ぶ | 長谷川 真士 |
14 | 置換反応2 | SN1反応について学ぶ | 長谷川 真士 |
15 | 置換反応3 | 様々な置換反応について学ぶ | 長谷川 真士 |
1. 有機分子の結合と三次元構造を正確に把握できること。
2. 炭化水素を主とした有機分子の立体化学も含めた命名法を身につけ、名称から正確な構造が描けるようになること。
3. 有機化合物の基本的な反応について理解し、そのパターンを確実に習得すること。
中間試験(50%)、期末試験(50 %)で評価する。なお、遅刻、早退、欠席は減点し、一定以上の欠席は失格とする。
【授業時間外に必要な学習時間:合計60 時間】
指定した教科書にそって解説を進めるため、予習として事前に該当する項目に目を通す。また、復習として各章中の問題および追加問題を解く。教科書をよく読み込むことを求める。
該当教員なし
なし
分子模型(丸善HGS 分子構造模型C 型セット:4,950 円)を用いると、分子の立体構造を構造、運動を考える上で便利である。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | クライン有機化学(上)(下) | David R. Klein | 東京化学同人 |
参考書 | 有機化学演習- 基礎から大学院入試まで- | 山本学、伊与田正彦、 豊田真司 | 東京化学同人 |