英文名 | Practical Training for Scientific Research | |
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科目概要 | 化学科 3年 3群科目 必修 2単位 後期 15 コマ 演習 | |
科目責任者 | 末吉 健志 | |
担当者 | 末吉 健志、 石川 春樹、 長谷川 真士、 弓削 秀隆、 水瀬 賢太、 犬井 洋、 土屋 敬広、 梶山 和政、 南 英之、 森屋 亮平、 上田 将史、 神谷 昌宏 | |
備考 | 科目ナンバリング:SC302-CA32 |
科目 | 教科に関する専門的事項(中・高 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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卒業研究におけるまとめ、あるいは企業の研究室、品質管理などの現場で行われる機器分析を想定してとりあげ、実践的な研究の流れを実際に経験し、定型の報告書を執筆し、卒業研究、就職活動などへむけての準備とする。また、本格的な研究に備え、初回に研究倫理についての講義、最終的に卒業研究の紹介をおこなう。本講義で習得した技術や知見は、最終的に就職活動時のエントリーシートなどにも役立つと考えている。
各グループ別に5つのテーマを巡回して実験をおこない、毎回各自結果の解析を進め、フォーマットの決まった報告書(レポート)を作成して1 週間以内に提出する。なおレポートについてはフィーマット内に納めることを求めるので、ワープロを用いるのが望ましい。12,13 回目に5 つのテーマのうち1 つを配当してグループ別にパワーポイントを用いた発表をおこなう。(全員が発表する)
1 回目のオリエンテーションでは研究倫理についての講義を含める。2 回目から11 回目までは、7-8 名のグループに別れてテーマごとに機器分析に関する実習を行い、それらに関連する実践的なデータ解析、まとめ、レポートによる報告を行う。12,13 回目の講義では、各グループに一つのテーマを配当し、グループ別のプレゼン発表会をおこなう。それらの経験をもとに4 年次の卒業研究(ゼミ)選択を行う準備を整える。14,15 回目は卒業研究のオリエンテーションを行う。
回 | 項目 | 内容 |
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1 回 | 機器分析実践演習について | 機器分析を実践するための方法論を講義する。研究倫理についての講義(1 回目)。 |
2 回~ 3 回 | 機器分析実験による実践演習(1) | X 線結晶回折により錯体の構造評価を行い、解析、まとめ、レポートによる報告を行う。 |
4 回~ 5 回 | 機器分析実験による実践演習(2) | ESR 測定によりイオンラジカル分子などのスピンの評価を行い、解析、まとめ、レポートによる報告を行う。 |
6 回~ 7 回 | 機器分析実験による実践演習(3) | ATR-IR 測定により市販の繊維や繊維製品などの鑑定を行い、解析、まとめ、レポートによる報告を行う。 |
8 回~ 9 回 | 機器分析実験による実践演習(4) | 温度可変NMR 測定により「分子の動き」を評価をし、解析、まとめ、レポートによる報告を行う。 |
10 回~ 11 回 | 機器分析実験による実践演習(5) | 高分解能質量分析器を用いて生体分子などの分子構造評価を行い、解析、まとめ、レポートによる報告を行う。 |
12 回~ 13 回 | グループ別発表会 | 実習したテーマについてグループ発表をおこなう発表会を全員参加で行う。 |
14 回~ 15 回 | 卒業研究オリエンテーション | グループ別発表をもとに各研究室の内容を聴講し卒業研究への準備を行う。研究倫理についての講義(2 回目)。 |
機器分析実験に際して、手際よくデータをまとめ、書類提出と口頭発表により、学習結果を報告として適正に表現することができるようになること。研究倫理について正しい知識と行動規範を身につけること。
実習(出席)、レポート、グループ別の研究発表(プレゼン)、プレゼン時の質問内容等により総合的に評価する。
【授業時間外に必要な学習時間:予習 2 時間、復習・データ解析・レポート作成 2 時間】
実験マニュアルを開始までに予習して準備し、実験後は直ちにレポートをまとめて翌週までに提出する。グループ別発表会の前は発表の練習しておく。
該当教員なし
機器分析学、機器分析学演習、量子化学、反応機構学Ⅰ
提出されたレポートは評価を付けて返却する。発表会では各教員からの講評を返却する。
実習テーマは、各研究室に別れて、各研究室所蔵の機器などを用いておこなう。
実習は 7 週間のうち 5 週間行うが、日程は各グループごとに異なる。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (なし) | ||
参考書 | (なし) |