英文名 | Biotechnology | |
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科目概要 | 化学科 2年 3群科目 B選択 2単位 後期 15 コマ 講義 週1コマ 生物科学科 2年 3群科目 必修 2単位 後期 15 コマ 講義 週1コマ | |
科目責任者 | 松尾 拓哉 | |
担当者 | 松尾 拓哉、 田村 啓 | |
備考 | 科目ナンバリング:SC301-Bi22 科目ナンバリング:SB301-BM22 |
科目 | 教科に関する専門的事項(中・高 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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生命現象の解明には分子生物学的解析手法の習得は不可欠である。分子生物学的解析にとって必須の研究手法である組換えDNA 技術(遺伝子工学)の原理と応用について学ぶ。同時期開講の分子生物学実験と内容的に関連づけることにより,知識としてだけでなく,実習での実体験により,組換えDNA 技術に関する理解を深める。
分子生物学の講義内容の理解を前提として,遺伝子工学的手法の根幹をなす,①試験管内でDNA を合成,切断あるいは連結する技術,②組換えDNA を細胞に導入し,DNA を複製あるいはDNA の持つ遺伝情報を発現させる技術,③ DNA の同定およびその構造を解析する技術について系統的に学ぶ。
配布プリントに基づき,パワーポイントと板書を用いて講義を行う。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 |
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1 | 遺伝子工学とは | 遺伝子工学の歴史や展望を概観する。 | 松尾 拓哉 |
2 | 制限酵素とリガーゼ | DNA を切り貼りする技術の基礎を学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
3 | 遺伝子操作に関わる酵素 | 核酸の合成や分解、修飾に関わる酵素について学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
4 | プラスミド | 遺伝子工学に用いられるプラスミドについて学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
5 | ベクター | さまざまなベクターや選択マーカーについて学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
6 | 遺伝子クローニング | 遺伝子クローニングの方法について学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
7 | サブクローニング | さまざまなサブクローニング法について学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
8 | 形質転換 | 生物を形質転換する方法について学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
9 | 遺伝子組換え生物 | 遺伝子組換え生物の定義や取り扱いについて学ぶ。 | 松尾 拓哉 |
10 | ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(1) | ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の原理を理解する。 | 田村 啓 |
11 | ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(2) | ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を応用した実験手法について学ぶ。 | 田村 啓 |
12 | DNA の塩基配列決定法(1) | ジデオキシ法によるDNA の塩基配列決定について学ぶ。 | 田村 啓 |
13 | DNA の塩基配列決定法(2) | 次世代シークエンサーによる DNA の塩基配列決定について学ぶ。 | 田村 啓 |
14 | バイオインフォマティクスによる配列解析 | ライフサイエンス分野のデータベース利用法を学ぶ。 | 田村 啓 |
15 | まとめ | 全体の確認と復習 | 松尾 拓哉 田村 啓 |
将来の研究活動に利用できるよう,遺伝子工学の原理を理解することを目標とする。
期末に実施する試験(80%)と、授業時間内に行う小テスト(20%)で評価する。
【授業時間外に必要な学習時間:合計60 時間】
配布プリントを参考に,前回の講義内容を教科書の関連する項目を読んで,復習・理解し,次回の講義に備える。
該当教員なし
分子生物学
課題を課した場合は,次回の授業で課題に関する質問あるいは説明を行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 毎回,資料を配布する。 | ||
参考書 | 遺伝子工学の基礎 | 野島博 | 東京化学同人 |
参考書 | 細胞の分子生物学 第6版 | Bruce Alberts 他 中村桂子・松原謙一監訳 | ニュートンプレス |
参考書 | 基礎から学ぶ遺伝子工学 第3版 | 田村隆明 | 羊土社 |