英文名 | Exercises in Biological Systems AnalysisⅠ | |
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科目概要 | 物理学科 3年 3群科目 A選択 2単位 前期 15 コマ 演習 | |
科目責任者 | 小寺 義男 | |
担当者 | 松井 崇※ | |
備考 | 科目ナンバリング:SP302-PB34 |
生物・生命を理解するためには、遺伝子、蛋白質を網羅的にとらえようとするゲノム・プロテオーム的な視点と、生体分子間の相互作用を分子オーダーで理解するための構造生物学的な視点、さらには、これらをもとに生物をシステムとして捉えるための生物システム学的な視点が必要である。本演習では、生物システム学的な視点から生物、病気を理解するために必要なゲノミクス、プロテオミクスについて理解することを目標とする。
また、プロテオミクス研究ならびに立体構造解析研究について、外部講師による研究紹介を通して、進展著しい生物システム学の最前線を知り、この学問分野の現在地に関する理解を行う。
ゲノム解析について概説し、そこから得られた膨大な生物情報のデータベースについて説明し、データベースの調べ方、使い方について講義する。また、分子生物学的なアプローチによる生物医学研究の例を紹介する。
プリントを配布し、それに沿ってパワーポイントを使って進める。
回 | 項目 | 内容 | 担当者 | 日時 |
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第1回~2回 | 生物システム学 序論(1) | 生物システムにおける蛋白質分子、多様性と表現型、生物システムを理解するための2 つの視点 | 小寺 義男 | 6/10③④ |
第3回~4回 | 質量分析計の基礎 | 質量分析計の基礎 | 小寺 義男 | 6/17③④ |
第5回~6回 | プロテオミクス(1) | 質量分析計と質量分析データの解析、蛋白質・ペプチドの質量分析 | 小寺 義男 | 6/24③④ |
第7回~8回 | プロテオミクス(2) | 蛋白質同定法、データベース検索 | 小寺 義男 | 7/1③④ |
第9回~10回 | プロテオミクス(3) | データサイエンスとプロテオミクスの最前線 | 小寺 義男 | 7/8③④ |
第11回~12回 | 蛋白質物性の理解(1) | 蛋白質の立体構造と機能について概説する | 松井 崇 | 7/15③④ |
第13回~15回 | 蛋白質物性の理解(2) | 細胞内における蛋白質の物性(機能と相互作用)について考える | 松井 崇 | 7/22③④⑤ |
生物システム学について理解し、ゲノム解析を基盤にした医学・生命科学に対する生物システム学的なアプローチについて知る。
授業中の演習への積極的な取り組み(70%)とレポート(30%)により総合的に評価する。
【授業時間外に必要な学習時間:1コマあたり 4 時間】
予習:1 回目、2 回目は生物物理学Ⅰの前半部分に目を通しておく。
2 回目以降は、前回の講義でしめされた内容について調べておく。
復習:講義内容をもとにレポート課題を行い、講義内容とその関連事項の深い理解に努める。
松井 崇:企業での研究・開発経験をもとに、物理的な考え方の重要性について解説する。
生物物理学序論、生物物理学I、生物物理学II、生物物理化学
・講義中に課題を出した場合、重要な部分ならびにその応用部分について解説し、議論する。
・講義終了後にレポート課題を出し、以後の授業でその内容について議論する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | プリント配布 | ||
参考書 | Essential タンパク質科学 | Mike Williamson 著 津本浩平、植田 正、前仲勝実 監訳 | 南江堂 |